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2021.11.17

開発物語vol.7「くらしモア バナナ~後編~」

「おいしい」には理由があった!くらしモアの「バナナ」、収穫から店頭までの旅

2020年秋から、包装用の袋がひと回り小さくなったくらしモアの「バナナ」。環境への影響を考えて、「袋サイズを見直すことで、原料であるプラスチック使用量をできるだけ減らしたい!」と、担当者が考えたことがきっかけでした。そのくらしモアの「バナナ」はフィリピンから輸入されています。今回は、バナナがどのようにして私たちの食卓まで届くのかご紹介していきます。

皆さんは、バナナの産地といえばどこの国が浮かびますか?くらしモアの「バナナ」は、世界的にもバナナの一大産地として有名なフィリピンのミンダナオ島で栽培されたものを輸入しています。産地国を決める際のポイントは、「安定供給できること」が必須条件です。

人気商品のバナナをより多くのお客さまへ安定的にお届けするためには、相当な量のバナナを確保しなければなりません。ミンダナオ島は、バナナの栽培に恵まれた気候で、台風の直撃が比較的少ない地域です。それと、バナナの産地の中では、日本までの距離が近いことも理由の一つなんです。産地の気候や距離を考えると、ミンダナオ島は最適な産地の一つです。

ところで、『バナナってどうやって運ばれてくるんだろう…?』と、思ったことはありませんか?

バナナが農園で収穫されてから日本の店頭に並ぶまで、いくつかの工程ごとに現地スタッフさんの丁寧な作業によって支えられています。順を追ってわかりやすく説明しますね。

【STEP1】バナナを収穫

【STEP2】バナナを洗浄

【STEP3】カットして袋詰め

【STEP4】ミンダナオ島のダバオ港に輸送

【STEP5】ダバオ港から船で日本の東京と神戸へ輸送、荷下ろし

【STEP6】港の冷蔵倉庫で保管後、バナナの追熟

【STEP7】スーパーへ配送

【STEP8】店頭に陳列

【STEP9】お客さまの食卓へ

これらの工程を経てお客さまにお届けできるのです。
そう考えると、ミンダナオ島から遠路はるばる移動をしてきたバナナってすごいですね。ちなみに、フィリピンのダバオ港から日本の港まで輸送にかかる日数は5~7日で、そこからおいしくするために熟成させる日数が4~6日必要なのです。それから、スーパーへ運ばれて販売されます。

そして、バナナは農作物なので、保管・輸送に適した温度があり、日本まで適切な温度帯をキープしながら輸入されます。これだけ時間と手間をかけているのに、お手頃価格で買えるバナナは、家計にもありがたい果物ですよね。担当者から見ても、コストパフォーマンスの高い果物だと思います(笑)。

ところで、店頭に並んでいるバナナは黄色ですが、収穫したばかりのバナナは緑色であることをご存じでしょうか?

この状態はとてもかたくて、甘みもなくて食べられる状態ではないんです。それなのに、なぜフィリピンから緑色の状態で輸出されるのか? バナナは黄色く熟しはじめると虫が発生する可能性があるんです。

フルーツについた海外の虫を日本に持ち込むと、環境にどんな影響を及ぼすかわからない…。という理由で、日本には黄色い状態のバナナは輸入できないんです。これはフィリピンに限らず、バナナの産地として有名なエクアドルなど中南米でも同じです。

さて、フィリピンから緑色でかたい状態のまま運ばれてきたバナナは、日本に到着した後に追熟されます。先ほどもお伝えした通り、4~6日ほど加工室(かこうむろ)と呼ばれる部屋に入れて追熟されます。

ここでもバナナの追熟に最適な温度・湿度管理が徹底されています。そうして、バナナは皮が黄色になると同時に甘味が増し適度なかたさになるんです。このようにして黄色く色づいたバナナは、スーパーなどに出荷されていきます。

バナナは食物繊維やカリウムなどの栄養が含まれている上、簡単に皮がむけて、ほどよい甘さですので、一年中召し上がっていただけるとうれしいです。

甘めが好きな方は、バナナの皮に黒い斑点が出始めたものがおすすめです。これは「シュガースポット」と呼ばれるもので、甘味が増してやわらかい食感も楽しめます。反対に甘さ控えめが好きな方は、皮の端が薄い緑色のバナナを選んでください。果肉が少しかためで、さっぱりとした甘さが楽しめます。

※シュガースポットの状態です

食べきれない場合などは、皮をむいてラップで包んで冷凍保管してくださいね。冷凍するのであれば、シュガースポットが出ているバナナがおすすめです。冷凍したバナナと牛乳をミキサーにかけると、おいしいバナナジュースが簡単にできますよ。

他に、半解凍で食べるとアイスみたいでおいしいです。皆さんが試したことがあるバナナのおいしい食べ方があれば、ぜひ教えてくださいね!