2021.10.15
開発物語vol.6「どっさり玉ねぎドレッシング~前編~」
具だくさんドレッシングの先駆け的存在「どっさり玉ねぎドレッシング」の開発物語
2017年3月に発売したくらしモアの「どっさり玉ねぎドレッシング」は、具がたっぷり入っているドレッシングの先駆け的な商品です。その商品名の通り、カットした玉ねぎがたっぷり入っているので、サラダ以外にもいろいろなお料理にも使えてお料理のバリエーションが広がるうれしい逸品です。ノンオイルでありながら満足度の高いドレッシング!というアイデアを商品化するまでのエピソードを担当者に聞きました。
「どっさり玉ねぎドレッシング」の開発担当者はこの方!
加工食品部/前坊 豊仁(まえぼう とよひと)
現在、調味料と乾物の担当をしています!お客さまに最後までおいしく、楽しく食べていただくことを想像しながら「どっさり玉ねぎドレッシング」を作りました!
ドレッシングのお悩みありませんか?
早速ですが、「ドレッシングってサラダ以外の使い方がわからない…」、「オイルが入っているとカロリーが高そう…」、「いろいろな味を試したくて買ってみたけれど、使い切らずに賞味期限が切れてしまった…」なんて経験はありませんか?
くらしモアの「どっさり玉ねぎドレッシング」は、そんなお悩みを解決するドレッシングなんです!
「今までになかった商品をお客さまに届けたい!」目を付けたのは玉ねぎとノンオイル
スーパーのドレッシング売り場には、ごま風味や玉ねぎベースなど、数年経っても変わらない人気商品が何種類も並んでいます。4年前の開発当初、たくさんの人気商品がある中で「オンリーワン商品を作ろう!」と思ったんです。
ただ、オンリーワンであるためには、他の商品にはない特長が絶対に必要なんですよ。
そこでまずは、売れ筋の一つである玉ねぎベースのドレッシングに目をつけました。他社品を調べると、玉ねぎの量は少なくて、オイルを使用しているタイプが多かったんです。オイルが入っていると「カロリーが高い?」というイメージを持つ方もいますよね?なので、ノンオイルだと健康を気にされている方にも喜んでもらえるのではないかと考えました。
「お客さまに気兼ねなくおいしいものを食べてもらいたい!」と思い、玉ねぎベースのノンオイルタイプのドレッシングを開発することに決めました。
オンリーワンを目指した3つのポイント
オンリーワンのドレッシングを作るために、①見た目のインパクト、②玉ねぎの食感、③最後までおいしく楽しんでいただくこと、3つにポイントをしぼって開発を進めることにしました!
①見た目のインパクトでお客さまに驚きを!
まず、お客さまが見て驚くぐらい玉ねぎをたくさん入れて、見た目のインパクトを強くしたい!と思いました。そのために、どれだけ玉ねぎを入れることができるか…をメーカーさまと一緒に考えました。
では、実際にどれくらいの玉ねぎが入っていると思いますか…?
実は、商品1本あたり、大きいサイズの玉ねぎ1個分(約250g~270g)に相当する、乾燥玉ねぎが入っているんです! ドレッシング1本が500mlですから、内容量の半分以上を玉ねぎが占めているわけです。容器が透明なので、カットした玉ねぎがたくさん入っていることが見て分かりますよね?
「これだけ玉ねぎが入っていたらおいしいに違いない!」という確信を持って、商品開発を進めていきました。
ちなみに、商品名の「どっさり」という言葉は私が考えたんです。これだけの玉ねぎの量を伝える言葉は何が良いか…?と頭をひねりました。いっぱい、たくさん、たっぷり…量を表現する言葉の中からどっさりがしっくりきました。
②玉ねぎのシャキシャキした食感を味わっていただきたい!
2つ目のポイントは、玉ねぎの食感を楽しんでいただきたいということでした。
食感を楽しんでいただくには、ある程度の大きさがなければ歯ごたえが感じられない…。でも、玉ねぎのカットサイズが大きかったり、量が多すぎると合わせる料理が限られて使いづらかったり、食べにくいかもしれない…と迷いました。
一緒に開発を進めていたメーカーさまと歯ごたえは感じられるけど食べやすいサイズ、さらに加える玉ねぎの量について話し合いをしました。試行錯誤をくり返すうちに、ちょうどよい玉ねぎのカットサイズと量が決まりました!
③最後までおいしく楽しんでいただきたい!
3つ目のポイントは、せっかくお買い上げいただいた商品を最後までおいしく楽しんでいただくことでした。
先ほどもお伝えしましたが、使い切る前に賞味期限切れになって捨ててしまった…なんて経験がある方もいらっしゃると思います。そうならず最後まで使い切っていただくために、2つのことを意識して味の方向性を決めました。
1つはサラダの他に魚料理や肉料理に合うような味であること、2つ目はお子さんも食べやすい味であることです。試作と試食を何度も行って、少し甘めの味に仕上げました。さらに、しつこい味にならないように、りんご酢とレモン果汁でさわやかな風味も引き出しています。こうして、食材を選ばずにかける!つける!混ぜる!と幅広いお料理に使える味が完成しました。
万能調味料として楽しんで欲しいという想いを伝えたくて、ラベルに「万能タイプドレッシング」と書きましたよ。最後まで使い切ることで食品ロスの削減にもつながりますから、いろいろなお料理と合わせて召し上がっていただきたいですね。
最後まで使い切ってもらうためのもう1つの工夫とは?
前編は、「どっさり玉ねぎドレッシング」開発時に目をつけたこと、開発する上の3つのポイント(見た目のインパクト、玉ねぎの食感、最後までおいしく楽しんでいただくこと)を担当者の想いと合わせてご紹介しました。
後編では、玉ねぎの食感を大切にしてサイズにこだわったことで、容器からスムーズに出てこないという問題が…。 さあ、担当者はこの問題をどのように解決したのでしょうか…?続きをお楽しみに!