2022.6.29
開発物語vol.14「スリムヘッド歯ブラシ超極細毛~後編~」
スリムヘッド歯ブラシ超極細毛の開発物語「後編」
前編は歯ブラシの分類のポイントやそれぞれのオススメポイントを中心にお聞きしました。
後編は「スリムヘッド歯ブラシ極細毛」開発のきっかけと担当者のオススメポイント、今後の商品展開のアイデアをお聞きします。
目次
- 歯ブラシ選びのポイント「ヘッドサイズ」の充実化
- 担当者のオススメポイント
- 今後の商品展開のアイデア
歯ブラシ選びのポイント「ヘッドサイズ」の充実化
<聞き手>
「スリムヘッド歯ブラシ極細毛」開発のきっかけをお聞かせください。
<岡本さん>
前編の歯ブラシの分類でヘッドサイズのお話をしたと思います。
この商品より先に商品化していたヘッドが大きいワイドタイプの売上が好調だったんです。ワイドと反対のスリムタイプを商品化して、品そろえを充実させたいと考えたことがきっかけですね。
<聞き手>
ヘッドサイズに選択肢があると、前編でお聞かせいただいたように、お客さまのお口の大きさや歯並びなどに合わせて、フィットするものを選んでいただけますね。
<岡本さん>
そうなんですよ!色々なものを試していただき、磨きやすいものや好みのタイプを見つけていただきたいですね。
担当者のオススメポイント
<聞き手>
前編の歯ブラシの分類をもとに、本商品の特長を教えてください。
<岡本さん>
はい。
まずは、奥歯に届きやすいようにヘッドがスリムであることですね。そして、歯周病予防を意識して歯周ポケットに届くように、超極細毛、歯の表面磨きに最適なフラット毛と毛の長さが長短になっているダブル植毛であることです。毛先に段差があることですみずみまで届きやすいので磨き残しがなく、また歯の表面にフィットするんですよ。
<聞き手>
前編でお聞きした、『歯を磨くこと+オーラルケア』としての歯ブラシというわけですね。
<岡本さん>
はい、そうですね。
個人的なことですが、歯科の定期健診で「奥歯まで磨けていないですよ」と言われるんです。私と同じように磨き残しを指摘される方や、お口の大きさや歯並びにより奥歯まで歯ブラシが届きにくい方に選んでいただけると嬉しいですね。
機能面以外では、ハンドルカラーをピンク色、薄紫色、薄緑色、水色と、やわらかい印象の淡い4色にしました。これは、洗面台で目立ち過ぎずないようにするため、また年齢や性別に関係なくご使用いただきたいと考えて、少し落ち着いた色に決めました。
<聞き手>
薄紫色の歯ブラシは珍しいですね。
<岡本さん>
そうなんです。10数色の中から選び色を決めましたよ。
実はグレーも候補に挙げていたんですが、社内で女性メンバーだけで構成している会議でヒアリングしたところ、あまり評判が良くなくて…。ちょっと勝負し過ぎたかなと思いました(笑)
<聞き手>
新しい視点を取り入れてチャレンジをしながらの開発ということですね。
<岡本>
はい、そうですね。
それとハンドルの太さは、手が大きいより小さい方に合わせるってことで細めでシンプルなものにしました。先ほどお話したカラーと同じで「より多くの方に使っていただけるよう」という理由で持ちやすく力が入るシンプルなものにしました。
今後の商品展開のアイデア
<聞き手>
「スリムヘッド歯ブラシ極細毛」は、品そろえを充実させるために開発されたとのことですが、次なるアイデアはあるのでしょうか?
<岡本さん>
ありますよ!歯ブラシに限らずオーラルケアという切り口で考えています。
突然ですが、歯ブラシだけを使った歯磨きで、汚れはどれくらい落ちると思いますか?
<聞き手>
歯ブラシでほぼ落ちると思っていますが…。
<岡本さん>
実は歯ブラシだけでは約60%しか磨くことができず、残り約40%は磨き残すと言われているんですよ。この割合をお話すると皆さん驚かれますね。
<聞き手>
そんなに磨き残しがあるとは知りませんでした。歯ブラシで磨いた後にプラスアルファとして、デンタルフロスなどを使ってケアするものだと思っていました。
<岡本さん>
それらは、特別ではなく日常的に使っていただきたいですね。
「歯と口の健康」を考えると、歯ブラシで磨いた後に歯間ブラシやデンタルフロスなどでお口の中をよりきれいに保っていただきたいので、歯ブラシ以外のオーラルケア商品を充実させていきたいですね。
もちろん、さらに歯ブラシを充実させることも考えていますよ。しっかり磨くことができる高密度毛やスパイラル毛などの開発や、今の商品もより歯周病予防に役立てていただけるように魅力的なものに改良したいですね。
<聞き手>
アイデアは尽きませんね!
<岡本さん>
少し話は変わりますが、歯ブラシはどのような特長のものを選ぶか?だけでなく、定期的に新しい歯ブラシに買い換えることも大切なんですよ。
推奨されているのは「1ヶ月に1回」と言われていて、目安としては「毛先が開いたら交換した方が良い」と言われていますね。ちなみに歯垢除去率は使い始めと比較すると約30%落ちると言われているんですよ。
<聞き手>
その数字も驚きです!どのような歯ブラシを選ぶのかも大切ですが、きれいなものを使うことも大切なんですね。
<岡本さん>
毎年12月は他の月に比べると歯ブラシの売上は伸びるんですよ。新しい年を新しい歯ブラシで迎えたい!というお正月準備の一つなのかもしれません。新年の節目も大事ですが、お口の健康は季節に関係なく、一年を通して意識していただきたいですね。そのために、より良い商品をお届けできるように魅力的な開発を続けなければいけない!と思っていますよ。
今年8月には、さらに進化した歯ブラシを商品化できるように準備を進めています。ご期待くださいね。
<聞き手>
今回、本原稿を作成するにあたり、「スリムヘッド歯ブラシ極細毛」を使っていつも通り歯磨きしました。
感想は歯を包み込むようにフワッとフィットする感覚で、毛先の長さが長短になっている効果を実感しました。
皆さんもお好みの歯ブラシを見つけてデンタルケアをなさってくださいね。